キミがスキだ
◎Episode1.

○△□ 〜 紗羅Side 01 〜

.


「いってきまーすっ」


つま先をトントンッと

床に引っ掛けて玄関を開けた。


「あっ!なる、おはよう!」


ちょうどなるが歩いていたから

声をかける。


「…おはよう」


「なる、きょう早いね?どーしたの?」


「…紗羅も」


「あっわたしは今日日直だから!」


「…時間」


「えっ!?」


なるが時間なんて言うから

携帯の画面確認したら


あれっ…


日誌取りにいかなきゃいけない時間まで

あと10分しかないじゃん。


嘘。ちゃんと確認したのにっ!


腕時計の時間は携帯の時間よリも

30分も遅れていた



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