キミがスキだ
.


嘘、だろ。


「…そっか」











沈黙が続いた。


何か言おうと思っても

言葉がなかなか続かない。


俺の言葉が紗羅に、

そんなふうに響いてたなんて


知らなかった。





篤良、俺はな

お前なんかに言われなくたって


頑張れるんだよっ


「…紗羅」


「なーに?」


「…俺は、ずっと味方だから

紗羅の」


「なる〜」


不意に紗羅が伸ばしてきた手が

俺のおでこに触れた。


!?

なっ


「紗羅!?」



.
< 30 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop