I miss you...
卒業式前日
放課後の教室に2人がいた
「見つかった?」
「ん?ちょ…っまって………」
狭い隙間を目を凝らして見つめている男の子
「ロッカーの中は?」
「さっき見た」
「…なんで家の鍵を無くすかな?」
「ユナ!まだ無くしたって決まったわけじゃない!!」
「はいはい…」
「うーん…」
男の子はお手上げといった感じで腕を組んだ
「無くしたね」
「……あ!」
「え!?」
男の子は自分の服の胸ポケットに手を入れた
「…あった!」
「よかった!!」
「よかった…これで帰れる」
「だね、じゃあ帰ろッ!」
女の子がニカッと笑い2人は教室を出ていった