Not Hero
現実は甘くない。
「佐倉さん、日直お願いね!」
「………わかった」
私の名前は佐倉のぞみ
そういえば今日日直か
教室の椅子に座り日直帳を受け取る
「なんだよあの態度」
「天城さんに向かってそんな風に…」
「……………。」
私が無愛想なのは元々だ
「佐倉さん、気にしなくていいからね?」
「別にそんな風に思ってないよ」
私に日直帳を渡した人
その人は天城春奈
頭脳明晰、容姿端麗、運動神経抜群
すべて完璧といっていいだろう
主人公と呼べる存在だろう
私とは正反対だ