王女と王子
「で、でも…私村の人達を困らせてばかりだし……ひねくれてるよ?」


「そんなことないさ。本当にひねくれてるなら、この川を綺麗だなんて思わないさ」

「そう、かな…」

「うん」


王女は王子の横顔をちらっと見ました。



綺麗な、穏やかな横顔。

彼の手には、私の手が重なってる…そう思うと、幸せな気持ちになりました。



「……どうしよう」


突然王子は言いました。


「どうしたの?…きゃっ」


王子は王女を抱きしめました。



強く、強く。


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