桜の記憶 短編
私は1週間後に退院した。

「もう!いきなり神社で倒れているから心配したんだから!!」

親友の美鈴が私に抱きつく。

「うん。ごめんね。」

私は美鈴を軽くあしらいあいまいに返事をする。

「ねえ、朝霧(あさぎり)?あんたなんか雰囲気変わった?」

「え?」

「なんだか、大人っぽくなったような・・・それに綺麗になった!!」

うんうんと美鈴が頷く。

変わったか・・・・

当たり前かもしれない。

私は3年間幕末にタイムスリップしてたのだ。

そう、そこであなたと出会った。



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