もっと早く逢えていれば良かった
歩く歩く歩く……。
昴に会うために。


「ハァハァ……」

あと少し、あと少しで……。
病院の入り口に手を伸ばす。



「す…ば…る……会いに来たよ……」



目の前にこっちに走って来る人が見える。
ぼやけていて男の人なのか女の人なのかが分からない。

倒れたと思ったら誰かに支えられた。


安心してしまって気を失った。

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