首を吊った彼は、干からびたヘチマでした
実らない努力が、今までの徒労を無駄と突きつける。
報われない結果が、今までの人生を無意味と叩きつける。
彼の生き方は本物だった。今までの努力や苦悩だって、彼は全て覚えているし、夢のためにまだ努力している。
しかして、現実は違う。現実から見た彼の人生とは落第点でもあげたいものだ。
夢は夢、現実との反りが合わずに、その願いを叶えるためには踏み出すしかないものの、走り出したところでいつたどり着くかも、たどり着く保証さえない。
たどり着いていない彼は、やはり意味などなかった。彼の今までは所詮、“無駄な足掻き”に過ぎず、こうして苦悩を吐き出すことさえ無価値な悲しみだ。