首を吊った彼は、干からびたヘチマでした


彼とて分かっているだろうに。私が彼である以上、彼も私。一人で喚いたところで何も変わらないし、結果が無い君を現実は拒絶すると私が分かるならば彼とて分かる。


思い通りにいかないだなんてもう知っているだろうに、理不尽も不満も尽きずに、努力したところで他人がすんなり認めることもないのでさえ経験上からして実感しているのに。


「後は何をやればいいんだよ、いったい!書いて、書いて書いて書いて……!やるべきことはしたし、やってきたっ。結果をっ、夢をっ、届かない場所に行こうと追い求めて頑張ってきたのに、どうして……!どうしてっ、届かない!やるべきことは、夢への努力をずっとしてきているのに!」


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