胸に灯をともす花

「フンフン~♪」

《シャー》

あ、そういえば裏っかわに桜の木があったっけ。

何となく桜が見たくなったあたしは水を出すホースを片手に裏に回った。

「わ~!きれい!」

そう言いながら木に近寄ろうとしたとき・・

「きゃっ!」

足を踏み外した。
ホースは手から離さなかったのでちょうど桜の木の辺りに水がかかってしまった。

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