Purewhite Devil
毎日過ごしている自分の部屋。
どんなに疲れてても、嫌なことがあってもここに帰ってくると落ち着くし癒される。
だけど癒しの空間は一変して、落ち着かない空間になってしまった。
何故ならその癒しの空間に薫君が居るから。
彼のお尻に潰された私の愛用クッション。
それもピンク色――ミスマッチもいいとこだ。
『もうそう長くないだろうからって、父親には内緒で母さんから連絡があったんだ』
「そう、だったんだ。でも良くなって良かったね」
『あぁ』
嬉しそうな笑みを溢す薫君。
だけどその顔は直ぐに真剣な顔付きへと変わった。
『母親に言った事、謝るつもりはねぇから』
「菜々子さんに言った事?」
『――大切な人』
今までにないくらい胸が大きく高鳴った。
真剣な顔付きのまま私の目を真っ直ぐ見つめる薫君。
嬉しいけど、今の私にはその言葉を素直にすんなりとは受け入れられなかった。
だって――私よりも大切な人がいるはずだから。
「須藤さんと喧嘩でもしてるの?」
『は?』
「だって――本当に大切なのは須藤さんでしょ?」
自分で言っておきながら、自分の言葉に胸が引き裂かれそうだった。
白黒はっきりさせたいからなのか、何かを期待していたからなのか、何でこんな事を言ってしまったのかは自分でもよく分からなかった。
どんなに疲れてても、嫌なことがあってもここに帰ってくると落ち着くし癒される。
だけど癒しの空間は一変して、落ち着かない空間になってしまった。
何故ならその癒しの空間に薫君が居るから。
彼のお尻に潰された私の愛用クッション。
それもピンク色――ミスマッチもいいとこだ。
『もうそう長くないだろうからって、父親には内緒で母さんから連絡があったんだ』
「そう、だったんだ。でも良くなって良かったね」
『あぁ』
嬉しそうな笑みを溢す薫君。
だけどその顔は直ぐに真剣な顔付きへと変わった。
『母親に言った事、謝るつもりはねぇから』
「菜々子さんに言った事?」
『――大切な人』
今までにないくらい胸が大きく高鳴った。
真剣な顔付きのまま私の目を真っ直ぐ見つめる薫君。
嬉しいけど、今の私にはその言葉を素直にすんなりとは受け入れられなかった。
だって――私よりも大切な人がいるはずだから。
「須藤さんと喧嘩でもしてるの?」
『は?』
「だって――本当に大切なのは須藤さんでしょ?」
自分で言っておきながら、自分の言葉に胸が引き裂かれそうだった。
白黒はっきりさせたいからなのか、何かを期待していたからなのか、何でこんな事を言ってしまったのかは自分でもよく分からなかった。