Purewhite Devil
「優樹菜こそ徹先輩とはどうなのよ。順調なの?」

「順調っ!!って言いたいとこだけど、ちょい微妙かも」



シュンとした顔をしてストローの先で氷をつついている優樹菜。


いつも元気な分、こういう顔を見ると凄く心配になる。



「喧嘩でもしたの?」

「喧嘩――なのかな――」

「何が原因なの?」

「一緒に居るときにあまりにも女からの電話がかかってくるから、一方的にキレてそのまま帰ってきちゃった」



それで今日ずっと携帯気にしてるんだ。


携帯の画面を見ては落ち込んだ顔をする優樹菜。



「連絡ないの?」

「ない――」

「自分からしてみたら?」



目に涙をためた優樹菜を見て驚いた。


今まで付き合っても直ぐ別れていた優樹菜。


その度に笑って「どっかにいい男いないかなぁー」なんて言っていた。


でも今回はそうじゃない。


本当に徹先輩の事が好きなんだ。







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