Purewhite Devil
今日も何事もなく学校が終わり、私は家に帰る為駅に向かっている。



『あの、すみません』



声を掛けられ振り向くと、スラッと背の高い男性が立っていた。


色白で日本人離れした目鼻立ちのハッキリした顔。


まるで芸術品みたいな人。



「な、なにか?」



こんなに綺麗な男性が私なんかをナンパするはずはない。


だけど、こんな人に声を掛けられたら色んな意味で警戒してしまう。



『○○駅まで行きたいんですが、もしご存知であれば道を教えて頂けませんか?』



凄く丁寧な人。


こんなに格好いいのに気取ってなくて驚いた。



「私もその駅に行くので、良かったら一緒に行きませんか?」

『いいんですか?有難うございます』



ノックアウトされてしまいそうな程彼の微笑みは輝いていた。


なんだこの素敵過ぎる微笑みは――。


私は彼と並んで歩き始めた。







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