Purewhite Devil
朝自分の席から外を眺めていると女子生徒の群れが一つ、そしてもう一つ。
適度な距離を保ちながら靴箱の方へと近づいている。
一方の中心には無表情な彼。
もう一方の中心には爽やかな笑顔の彼。
対照的な二人。
「伊集院先輩、転校早々大人気だねぇ」
「あれだけ笑顔振り撒いてんだもん。女子は完璧やられちゃってるよ」
「中休み毎に女子が押し掛けてくるって徹が言ってた」
「大変だねぇー」
「そうでもないんじゃない?徹の話だと、嫌な顔一つ見せないんだってさぁ」
見た目通り優しくて紳士な人なのかな。
でもそんな完璧な人間っている?
社交的な人なんだろうけど、私はどっちかって言うと泉堂君みたいにちょっと不器用そうな人の方が好きかも。
って何考えてんだか、私は――。
適度な距離を保ちながら靴箱の方へと近づいている。
一方の中心には無表情な彼。
もう一方の中心には爽やかな笑顔の彼。
対照的な二人。
「伊集院先輩、転校早々大人気だねぇ」
「あれだけ笑顔振り撒いてんだもん。女子は完璧やられちゃってるよ」
「中休み毎に女子が押し掛けてくるって徹が言ってた」
「大変だねぇー」
「そうでもないんじゃない?徹の話だと、嫌な顔一つ見せないんだってさぁ」
見た目通り優しくて紳士な人なのかな。
でもそんな完璧な人間っている?
社交的な人なんだろうけど、私はどっちかって言うと泉堂君みたいにちょっと不器用そうな人の方が好きかも。
って何考えてんだか、私は――。