Purewhite Devil
友達といる時に話しかけてはこないだろうと思い、私は直ぐに視線を外し、いちご牛乳を飲んだ。


この甘さに何度癒されただろう。


でも最近はいちご牛乳よりも泉堂君のピアノに癒されているような気がする。



『乃愛ちゃん！！』

「ｯｯ！？」



この声――私は驚きのあまりいちご牛乳を吹き出しそうになった。


顔を横に向けると声の主、伊集院先輩が笑顔で立っていた。



『やっと会えた。食堂に来る度に乃愛ちゃんいないかなって探してたんだ』

「わざわざ探さないでメールすれば早いじゃないですか」

『そうだけど、メールし合うよりこうして見つけられた時の方が嬉しいかなって思って』



自覚無しにこういう事をサラッと言ってんのかな？


普段こういう風に言われる事がないからちょっと困る。


それにさっきから女の先輩方が伊集院先輩を呼んでいて落ち着かない。







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