Purewhite Devil
私はガブリエルの話している相手に目を向けた。


ーーえ?


この顔ーールシファー!?


ルシファーと同じくダークブルーの瞳に真っ黒な髪。


だけど私の知っているルシファーよりも優しく見えた。


威厳のある雰囲気だけど、怖さはない。


人違い?



「ねぇ、ルシフェル」

『何だ』



ルシフェル?


ルシファーじゃない?


別人なのかな?


こんなに似てるのにーー。


実は三兄弟とか?



「最近何をそんなに考えこんでいるの?」

『ーーいつもお前の事を考えてる』

「そうーー」



ガブリエルは今にも泣きそうな程切ない顔で微笑んだ。


ルシフェルと呼ばれる男性は色気を纏った笑みを浮かべ、ガブリエルの頬にそっと触れた。


ガブリエルは愛おしそうに、ルシフェルの手の上に自分のてを重ねた。


このルシフェルの瞳を私は知ってる。


やっぱりガブリエルの記憶を見てたんだ。



『何も心配しなくていい。俺は間違った事などしない』

「えぇ、そうね。信じてるわ」



二人はお互いの背中に腕を回し、きつく抱きしめあった。


見ているこっちが恥ずかしくなる程に。





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