Purewhite Devil
昔から変わらないんだな。


ラファエル様の豪快な笑い方。


それに温かい雰囲気。



『ねぇ、ガブリーー』

『ミカエルッッ!!』



真剣な顔でガブリエルに声を掛けたミカエルさんの言葉をウリエルさんが遮った。


ウリエルさんは怖い顔をしてミカエルさんの顔を見ている。


和やかだった雰囲気がだんだんと嫌な雰囲気に変わっていく。



「何?どうしたの?」



ガブリエルの柔らかな声。


その声に気まずそうな顔をする二人。



『おいおい二人とも、そんな怖い顔していると美味しいお茶が不味くなるぞ』

「そうよせっかくみんなで集まったんだもの、楽しく過ごしましょう?言いかけたお話はまた今度良ければ聞かせてちょうだい」



気付いてた。


ガブリエルが凄く素敵な人だっていう事は。


だけどこうして目の当たりにすると、抑え込んでいた辛い気持ちが溢れてしまいそうになる。



『わりぃミカエルーーお前の判断が正しい。ここで話しておくべきだ』



ミカエルさんはウリエルさんの顔を見た後にラファエル様の顔を見た。


ラファエル様は目を伏せながらゆっくりと頷いて見せた。






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