Purewhite Devil
『今日も凄いねー』
頬ずえをついている優樹菜の目線は窓の外に向けられていた。
それも苦笑いを浮かべながら。
「本当、泉堂君の人気凄いよねぇ」
「あんな無愛想な男のどこがいいんだか」
「実は性格がいいのかもよ?」
「あんな仏頂面な男がぁ!?ないない、絶対ない」
そこまで否定しなくても――。
私たち泉堂君の事よく知らないんだし。
隣のクラスの泉堂 薫(センドウ カオル)君。
サラサラのダークブラウンの少し長めの髪に、そんなに幅の広くない二重の目。
同い年なのに凄く色気のある人だと思う。
いつも朝は女子に囲まれてて、私の席からはその様子が綺麗に見える。
だけど彼はいつも無表情で女子と口をきいているところは見た事がない。
「そんなに真剣に何見てんの?もう泉堂いないよ」
「あ、うん」
「えっ何!?実はああいうのがタイプなわけ!?」
「違うから!!いつもいつも大変だなって思ってただけ」
優樹菜はつまんなそうな顔をして、一限目の英語の準備を始めた。
頬ずえをついている優樹菜の目線は窓の外に向けられていた。
それも苦笑いを浮かべながら。
「本当、泉堂君の人気凄いよねぇ」
「あんな無愛想な男のどこがいいんだか」
「実は性格がいいのかもよ?」
「あんな仏頂面な男がぁ!?ないない、絶対ない」
そこまで否定しなくても――。
私たち泉堂君の事よく知らないんだし。
隣のクラスの泉堂 薫(センドウ カオル)君。
サラサラのダークブラウンの少し長めの髪に、そんなに幅の広くない二重の目。
同い年なのに凄く色気のある人だと思う。
いつも朝は女子に囲まれてて、私の席からはその様子が綺麗に見える。
だけど彼はいつも無表情で女子と口をきいているところは見た事がない。
「そんなに真剣に何見てんの?もう泉堂いないよ」
「あ、うん」
「えっ何!?実はああいうのがタイプなわけ!?」
「違うから!!いつもいつも大変だなって思ってただけ」
優樹菜はつまんなそうな顔をして、一限目の英語の準備を始めた。