Purewhite Devil
優樹菜にごり押しされ、土屋先輩と連絡を取りはじめて数日が過ぎた。


主にメールが多いけど、正直もう面倒くさい。


でも別に悪い人じゃないからブチるにブチれないでいる。



「土屋君いい人でしょぉ?優しくて」

「そうだね」

「土屋君も乃愛の事気に入ってるみたいだし、付き合――」

「それはない」



土屋君もの“も”って何よ。


私は微塵もいいな何て思ってないし。



「えぇーまだ分かんないじゃん!!」

「分ぁかぁるぅのぉぉぉ。友達としてはいい人だけど、それ以上になる気が全くしない」



納得出来なそうな顔をして口を尖らせる優樹菜。


そんな優樹菜がいきなりパッと表情を明るくして口を開いた。


だけど私は優樹菜が喋る前に言葉を発した。



「ダブルデート的なノリは絶対嫌」



私の言葉に机に項垂れる優樹菜。


こういう時の優樹菜の考えは分かりやすい。






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