Purewhite Devil
一緒に帰る時は、いつも望先輩が送りの車で私も家まで送ってくれる。


車の中とは思えないほど座り心地がいい座席。


最初は感動してしまい、そんな私を見て望先輩は笑っていた。


マンションの前で車が止まり、運転手さんがドアを開けてくれた。


私は望先輩に手を引かれながら車をおり、そのまま一緒にエントランスへと向かった。



「いつもありがとうございます。それと、ご馳走さまでした」

『そんな事気にしなくていいんだよ。それに今日はたくさん可愛い乃愛ちゃんを見られたから、お礼を言うなら僕の方だよ』



火照り始めた顔に少し冷たさを帯びた夜風が当たり、気持ち良かった。






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