Purewhite Devil
「どうして――薫君は死んじゃうの?」



色んな話をされても、その疑問だけは薄れなかった。


理由が分かれば、どうにかできるんじゃないかと思った。


私はその答えがほしいのに、光が段々と闇に飲み込まれ小さくなっていく。



「お願いッッ!!消えてしまう前に教えてほしいのッッ!!」

“まだ伝えたい事があるの”

「薫君の事を先に――」

“伊集院 望、この男から今すぐに離れなさい。そして須藤 りり、この女には十分お気を付けなさい”



言葉を遮られ、言われた言葉に私の頭の中は更に混乱した。



「な、にッッ!?いったいどういう事!?ちゃんと分かる様に説明してよッッ!!」



今にも光を失いそうな小さな玉がどんどん私から遠退いていく。



「ちょっとッッ待ってッッ!!お願いだからッッ」



私は立ち上がり光に向かって手を伸ばした。


だけど届く事はなく、空間が闇一色になったと同時に私は意識を失った。






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