タイツandヒール

身体中が痛くて
部屋が微かに食パンのカビ臭くて

それでもイチ子にとって
そんなことはどうでも良かった

何日か経ったけれど

イチ子は誰とも連絡をとらず独りで部屋に籠っていた

本当に何も出来なかった

貝印と戯れることが唯一の生き甲斐だった

< 67 / 80 >

この作品をシェア

pagetop