龍と虎
龍は唇を離してくれない。


「りゅ…。ん…。」



少し離れた瞬間に喋ったら舌が入ってきた。



それから、わけわかんなくなるくらいキスし続けた。



「あちっ!!」



龍がそう言って唇を離すと、龍の持ってるタバコがフィルターの部分まで燃えてた。



「杏奈?」

「何?」

「教室行かねぇの?」

「えっ!?あぁ、行く////」



龍のバカ!!



さっきの龍キスが頭から離れないじゃん…。



授業中はずっとボーッとしてた。



龍もあんなキスするんだ…。



あのままタバコが燃え尽きてなかったら。



その先を許してしまったかもしれない…。



でも龍はいろんな子の体見てるし…。



クリスマスまでには成長してほしい…。



それが一番の悩み。



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