龍と虎
「やったぁ♪」



負けましたよ。



そりゃあ、彼女がキスしたがってんのに断る訳には行きませんからね…。



「虎ちゃんチュウして♪」

「あい♪」



俺は真里奈に軽くキスをした。



「やっとしてくれた…。」

「えっ!?」



真里奈は泣きそうな目で俺を見上げてる。



「真里奈の事、嫌いになったの?」

「はぁ?意味わかんねぇんだけど?」

「嫌いになったからキスしなかったの??」



すげぇ勘違いしてね?



「あのねぇ、俺がキスしなかったのは…。真里奈に触ったらまた怖がらせそうだったから!!」

「へっ!?」

「この前、真里奈が怖がってたから、真里奈の準備が出きるまで、ひたすら耐えてみようと思って…。」

「えぇぇぇ!?虎って超健気!!」

「健気…。ははは…。」



俺だってキスしたかったし!!



真里奈は何も分かってねぇ!!


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