龍と虎
【龍太】



「龍!!起きろ!!初日から完璧遅刻!!」

「ぬぁ!?マジか…。」



俺と虎は朝メシを食わないまま、顔を洗って歯を磨いた後に髪をセットした。



「虎、乗れ!!」



久しぶりに単車に跨り学校まで急いだ。



「学校に止めんのか!?」

「他にどこに止めんだよ!!」



無免許なんてこの際無視だ。



学校の職員駐車場に単車を止めて教室に走る。



教室を開けると、ホームルームが始まってて、クラスの奴がみんな俺を見てる。



見てんじゃねぇよ。



「真島君!!遅刻の理由は何!?」

「柴田先生…。親が…。再婚するっていいだして…。昨日は寝れなかったんです…。だから寝坊してしまって…。ごめんなさい…。」



切ない顔で担任を見つめる。



「き、今日だけ特別許すわね////」



バカ教師が。



俺は軽く礼を言って席に座る。



「龍太君、あたしも寝れなかった…。」



は!?



隣の三神杏奈が話しかけてきた。



コイツマジで寝れなかったのか!?



マジうける♪


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