龍と虎
【虎太】



「ねぇ…。不思議に思ってる事があるんだけどさ…。」

「何だよ。」

「虎って何者!?しかもあの3年生は誰!?」



真里奈って俺の事知らねぇの!?



「真里奈ちゃん、真島さん達の事知らないの!?」

「知らないよ…。」



俺の前にいた男が後ろを振り向いて話に混ざってきた。



「真島さん達双子はね…。」



淡々と喋り始める前の男。



「え~!!じゃあ虎はヤンキーじゃん!!」



だから俺らはヤンキーじゃ…。



「それが、自称ヤンキーじゃないらしいんだ。もう族抜けちゃったしね。族にいた時も特服がさぁカナリイケててさ、すげぇオシャレなんだよぉ♪何て言うか、暴走族に革命を起こした人達!!」

「おい。何でそんなに詳しい?」

「俺、真島さん達の大ファンですから♪ついでに2代目虎龍に入ってます!!名前は星修司!!修って呼んでくれたら光栄です♪」

「修…。」



得体の知れない前の男と仲良くなってしまった…。



話を聞いた真里奈はポケーっとしてた。

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