龍と虎
【杏奈】



「痛いって!!つーかドコに連れてく気!?マジ無理~!!キモイ~!!離せぇ~!!」

「口の減らねぇ女だな!!もうすぐ喋れなくしてやるよ♪」



マジやだ!!



誰か助けてよぉ~;;;;



「喋れなくなんのはお前らだよん♪」

「誰だテメェ!?」



龍!?



息を切らした龍があたしの後ろから男の首を掴んでた。



スゴい力で。



「邪魔すんじゃねぇよ。離せコラ。」

「この女と知り合いなんだよね♪早くコイツの手、離さないと、息出来なくなっちゃうよ?」

「くっ…。」



あたしを掴んでる男の手の力が弱まった。



「龍ぅぅ~;;;;」

「何やってんだよお前…。」



男から逃れて龍に抱きつくと、空いてる方の腕であたしを優しく包んでくれた。



「苦しいじゃねぇか!!殺すぞ!?」

「早く消えたら?只今、真島龍太君はご立腹ですから♪」

「真島…。龍太!?す、すいませんでした~!!」



男達はスゴい早さで逃げ出した。



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