龍と虎
【龍太】



「龍、ヤったのか…。」



杏奈の部屋を覗いた虎がコーヒーをすすりながら嘆いた。



「ヤってねぇし!!たぶん…。」

「ほら、あたし服着てるし、龍も下ははいてる!!ヤってない!!」



部屋間違ったのか?



俺が見た、杏奈にしがみつかれる夢は夢じゃなかったのか…。



「ごめんなさい…。」

「いいよ!!間違いは誰にでもあるしね////」



少し顔を赤くした杏奈が許してくれた。



「真里奈、俺もコーヒー飲む。」

「はい♪」



真里奈にコーヒーをもらって砂糖をいっぱい入れてから飲む。



心臓がバクバク言ってる。



寝起きの杏奈も可愛かったな…。



このままだと手を出しかねん。



「虎、マズイ事が起こったかもしれない。」

「後で聞くわ。」



虎にそう言ってからコーヒーを飲み干して眠気を追い払った。



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