龍と虎
「真里奈、俺1限目、修とサボるわ。」

「何で!?」

「天気いいから屋上で寝てくる。」



そう言って、鞄を置いて修君と教室を出てった虎。



「真里奈おはよ~♪」



入学してから仲良くなった梨緒と喋る。



「三神さん居ますか?」

「はい?」

「ちょっといい?」



知らない男の子に呼び出されて屋上に来た。



屋上って…。



虎がいるんじゃない!?



「三神さん、野球とか興味ない?」

「は!?」

「俺、2年の野球部なんだ////桐野直哉って言うんだけどさ、俺と付き合ってくんない!?」



告白だったの!?



てっきりマネージャーの勧誘かと思った…。



「いやぁ…。桐野先輩?でしたっけ?真里奈まだ先輩のこと良く知らないし…。」

「だから、放課後野球部見に来て!!ね!?絶対来てよ!!カッコイイとこ見せるから!!」



そう言って去っていく桐野先輩…。



言い逃げ!?



「行くの?」

「うわぁ!!」



ドコからか、虎がタバコを吸いながら出てきた。


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