龍と虎
【虎太】



「はい。」



俺は、初めて掛かってきた真里奈からの電話に出た。



「虎ちゃ~ん!?」

「は!?お前誰?」



真里奈からの電話が男からだった…。



「忘れてないよねぇ?ブラックドッグの山崎勝君で~す♪」

「山崎が何で真里奈の携帯持ってんだよ…。」

「さぁ?何でかな?気になるなら、俺らのたまり場に来なさい♪龍も連れて来いよ。そうしないと君達の女はどうなるかな!?」

「俺らが行く前に、そいつらに手出してみろよ…。生きて行けねぇようにしてやるよ。」

「はいはい♪じゃあ早く来いよ。二人でな!!」



プツッ



「虎…。」

「龍、真里奈と杏奈が山崎に拉致られた。あいつらのたまり場だった廃墟だ。」

「は!?ウソだろ…。」

「ウソじゃねぇ。行くぞ龍。」

「あぁ。」



俺らは部屋を飛び出して走って廃墟に向かった。



「単車に…。」

「アイツらバイク嫌いだから…。帰りに押してかえんのはイヤだ…。」



山崎…。



殺しちゃうよ♪



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