龍と虎
「ここだったよな…。」

「入るぞ龍。」



俺たちは廃墟になったビルの階段を駆け上がる。



3階のドアの前で止まると、山崎の声が聞こえた。



「アイツらが来るまで手出すんじゃねぇぞ!!楽しみはこれからだ♪」

「キモイ!!触んな!!」



パチン



「少し黙れよ…。」



杏奈が殴られた!?



やべぇ…。



龍がキレそうだ!!



「虎…。行くぞ…。」

「待て龍!!山崎は1人じゃねぇぞ!!100人くらいいたら…。って、山崎じゃ100人は揃えらんねぇな。」



俺はいつも、どんな時も冷静に物事を、



「俺は真里奈ちゃんの方がタイプだな♪黒髪とかたまんねぇ♪」

「真里奈に触んな!!」



判断できない時もある。


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