龍と虎
【真里奈】



ダァン



大きく音を立ててドアが内側に飛んできた。



「山崎ぃ♪俺らのモンに何してくれてんの?」



虎!!



笑った虎が入り口に立ってた。



「おぉ!!虎龍♪」

「返してもらおうか♪」

「まぁ待て。俺らはお前らに恨みたっぷりなんだよ。で、好きな女の前で恥でもかいてもらおうと思って♪」



その時、真里奈と杏奈に突きつけられたカッター…。



「かわいい顔が不細工になってもいい?」

「汚いやり方だな。さすが山崎。で?俺らにどうしろと!?」

「俺らに手出したら、この女の顔に傷が付く。死んでもらうよ。オメェ達には…。」



そう言って山崎と言う男は虎に殴り掛かった。



虎は動かずに少し顔を歪めるだけ…。



「全然痛くないね…。そんなんで俺が遣れんのか?」

「虎君は我慢強いね。じゃあ龍君もやっちゃおうか…。」



虎と龍は立ったまま殴られ続けてる。



やめて…。



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