死神の仕事
2、死神
「うわあ!え、何!?」
俺は驚いて尻餅をついた。
「あー、死神だよ。」
死神と名乗る男は宙に浮いたまま俺に近づく。
「あ…そっか、俺、死ぬから死神見えるのか。」
納得してそう言うと、死神はため息をついた。
「ちげーから。」
「え?」
「佐藤隆彦、お前の寿命はまだまだ先なの。」
「は?」
どういうこと?
「俺、死ねないってこと?」