死神の仕事
「死神って神様じゃないの?」
「『死神』はただの専門職だよ。死者の魂をあの世に連れていくだけ。」
「ふーん。」
「俺は死神としての役割をちゃんと果たすだけだ。お前も人間としての役割をきちんと果たせ。」
「役割?なにそれ。」
首を傾げる。
「お前たち人間はな、『人生楽しかった』って思えるまで死んじゃいけねえんだよ。お前は楽しかったか?」
「…楽しいわけないじゃん。」
「だろ?だからまだダメだ。」