追いかけられて













巡「今の矢田呼びには突っ込みなし?」

楓「いや、お前に名前呼ばれようが呼ばれまいが関係ないし」

巡「ひでぇ」

楓「はいはい。じゃ」

巡「!あ、これからかえんの?」

楓「うん」

巡「翼は?

楓「帰ったー…」











翼とは蓮見くんのこと。蓮見くんは私が追いかけたから帰った…












巡「じゃあ一緒に帰ろ!」

楓「いいよー」

巡「よーし行くぞー」










そして私たちは学校を出た。











巡「楓さあ、なーんで翼のこと好きなの?」

楓「ふへへへ」

巡「顔気持ち悪いよ」

楓「イケメンからの気持ち悪いてかなり傷つくよね」

巡「で、なんで?」

楓「頑張りやさんで、優しいとこ」











えへ、と自然に笑みがこぼれた。











楓「蓮見くんは陸部でいつも頑張っててさー、いつも遅くまで自主練してるし片付けとか自分でするし…

  あと、おばあちゃんとか小さいことかすぐ助けるの!」











それを見たのはすべて偶然だった。










優先席に座る若者がいて、おばあちゃんが立っていた。

蓮見くんも立ってて、蓮見くんは若者に話しかけて変わってもらってた。





子供が迷子になっているところを助けている蓮見くんを見た。蓮見くんはいつだって笑顔で優しくて。






制服で同じ学校と知って気付いたら目でおってた。
























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