生ける屍となって
「ココ!かわいい!
10歳くらいよね?
どうしてあんなところにいたの?」
「アナ。」
質問攻めしようとするアナスタシアを、男が制した。
「はぁい・・・・
ごめんね。
じゃあまたね!」
彼女はそう言い残し部屋を出て行った。
「すまない、寝起きに騒々しかっただろ?
ああいう奴なんだ。
ココ、朝食をどうぞ。」
そう言って、男は私の膝にトレイごと置く。
トレイの上にはロールパンやハムエッグ、ミルクやコーンスープが置いてあった。
ちょっと今は食べたくないなと悩んでいるとアランが口を開いた。
「口に合わなくても食べろよ。
今は栄養とらないとな。」
私はあまりお腹がすいていなかったが、パンを一口かじった。
「ねえ、あなたの名前は?」