生ける屍となって
コンコン
とりあえずノックをしてみたものの、返事は返ってこない。
いいや、入っちゃえ。
少しドアを開いて覗いてみた。
そこは今までの廊下とは打って変わって明るく真っ白だった。
大きな窓の前に小さなテーブルと一人掛けのソファ、どちらも真っ白。
大きな窓には薄い白のレースカーテンがかかっているだけだった。
大きな窓は開いていて、カーテンが風に揺れていた。
私は何かに惹きつけられるように中に入った。
中は少し肌寒かった。
テーブルを回り込んでみると窓の足元に人が居た。