生ける屍となって



私は訳が分からず固まってしまった。



私は彼に何かされたと言うより、してもらったのに、何故謝られるんだろう?



「待って、あなたは別に何もしてないよ。

どっちかっていうと、私を助けてくれたじゃない。」




彼はまた少し驚いたような顔をしたが、何かを悟ったように笑った。



「君はわからないだろうけど
間違いなく俺は君に悪いことをした。
それは事実。

首の傷は痛くない?」


< 19 / 69 >

この作品をシェア

pagetop