生ける屍となって

こっそり覗くと四つの人影が見えた。



微かに声が聞こえるが、話の内容は聞き取れない。





諦めて私は庭を探検しようとと踵をかえしたとき、大きな声が聞こえた。




「あの子のパパとママは死んだ!」





あの子?

もしかして・・・私?





でも・・・・・・パパとママが?



嘘でしょ?

冗談だよね。



私はそれ以上聞きたくなくて、震える足を動かして元居た部屋へ走り出した。




< 33 / 69 >

この作品をシェア

pagetop