生ける屍となって
「ココ、ココ。」
私はあれからきっかり二時間後に起こされた。
起こしに来たのは茶色いショートカットの中性的な人だった。
ふわりと香る花の香りに女性かなと思っていた。
「朝食よ。
ライオス?早く来てよ。」
開けたままのドアから一人の男が入ってきた。
銀髪でいかつい男だった。
「うるせぇな。」
ライオスと呼ばれた男は朝食を女の人に手渡す。
「あ、この悪そうなのはライオス。
で、私はスカイ。これでも女よ。」
「ほんとかよ。」
「このお馬鹿が言う事は気にしないでね。」
「馬鹿って・・おい、痛い!足踏むな!」
ライオスとスカイ。
何だかパパとママみたいに仲良しで面白かった。