生ける屍となって
誘い
翌日からアベルが隣にいる学校生活が始まった。
ふとした仕草にドキドキし、彼と話すのが楽しくてずっと教科書が届かなければいいのに、と思った。
彼の仲間の紹介もしてもらった。
彼らは同じ学校から留学に来た幼馴染で
中性的な女の子は
スカイ・クラッセン
色気たっぷりの男の子は
アラン・スピアーズ
フランス人形のような子は
アナスタシア・バーネット
狼みたいな子は
ライオス・グラビアンスキー
みんな出身地はバラバラらしい。
みんな美男美女で初めは
緊張しながら話していたが、1週間もしたら
慣れてきた。
みんなとても気さくだからだ。
今はもうみんな呼び捨てで呼び合う仲だ。
教科書が届いてもアベルは頻繁に私に話しかけ、
彼だけでなく彼らみんなの輪に私と沙羅は自然に入っていけた。