2.5股
<<エピロ-グ>>
「サイテー!!!!!」
女はそう叫んで、走り去った。
「……はぁ、やっとこれで縁が切れたか。タチの悪い女だったな~」
ヴヴヴッ……ヴヴヴッ……。
「ハイ、もしもし。あ、先輩。いま終わりました。
ハイ、教えてもらった通り話したらアッサリと。
すごい効き目ですね。
あの女、自分が俺の彼女だと最後まで思い込んでましたよ。
どこの誰だか知りませんが、怖いですね、ストーカーって。
それにしても、先輩が『別れさせ屋』をやってて助かりました。
こんなノウハウ、普通は誰も知りませんしね。
しかも先輩自ら人妻役をやってくれるなんて。
演技とは言え一緒にホテルへ入った時はマジでドキドキしましたよ。
え? ヤですよ、間違ってもそんなことしたら彼氏さんにボコられちゃいますよ~。
アハハハハハ~」
<<エピローグ2へ続く>>