2.5股
それってただのエンコーじゃない!
あり得なくない?
それも『十回』も?
しかも『もう』じゃなくて『まだ』?
信じらんない!!
ちょー信じらんない!!!
「あんな人妻とエンコーして、結局、2股してんじゃん!」
「だから2股じゃないって言ってんじゃん! バイトみたいなもんだし。言ってもせいぜい2.5股ってとこじゃないか?」
「にっ!?」
何よ、『にーてんご股』って!!!
バカにしないでよ!
くやしくて泣けてきた。
でも、頭の片隅で何気に冷静な脳細胞が、あたしに足し算するように言ってきた。
あたし1股+あの女0.5股=1.5股。
……あれ?
「ちょっと! 2.5股ってことは、他に女がもう一人いるってこと!?」
彼がビクッと身じろいだ。