恐怖の館
「僕のこと覚えているよね~?」


はっ?
誰だ??思い出せねぇ。

てか、
こんなやつと知り合いだったっけ?


「知らねぇ…」


「あれぇ、僕のこと覚えてないの?おかしいな、親友だったのにぃ…雅也くん。」


「だっだから、
誰かわかんねぇんだよ!」



なんでこいつ、俺の名前知ってんだ?!

ぅう。なんだ?
急に頭痛や目眩が…



「思い出してくれたー?僕のこと」


「だーかーら、知らねぇって…ぁ。」


「やっと思い出してくれた?辛かったんだよ。毎日毎日助けよんだのに来なかった。ねぇ僕のこと嫌いだったの?」


「…っ。違う!!
俺はあの時崖の上から落ちたお前を助けに行こうとしたさ。だけど大人たちは俺を止めたんだよ!!危ないからって。もうあいつは助からないからって」


「言い訳ばっかり。雅也くんもホントは僕のこと嫌いだったんでしょ?僕知ってるよ。陰で悪口言ってたの。」


「ぁ…あの時は悪かったって思ってる!!
俺はどうすれば元に戻れる?!何をすればいいんだよ?」


「そりゃあ僕と同じ経験して貰わなきゃね。」


「ここに崖なんてねぇぞ?!」


「大丈夫。
雅也くんの模型を作ってその子が崖を再現した場所で落とすんだ。あっ、痛みは同じ痛さだからね?」
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