モノクロ*メランコリック
お昼休み、りさに昨日の出来事を話したりして、一日は過ぎて行った。
なんにも変わらない、普段通りの日。
念のため、一日中竜崎くんの動向を見守っていたのだけれど。
そもそも、彼には私達の秘密を暴露するような、仲の良いお友達がいないみたいだった。
高校へ入学してきて、彼がまともに他の生徒と笑いあったりしているのを、そういえば見たことがない。
授業と授業の間の休み時間は、大抵机に突っ伏して寝ているし。
お昼休みも教室以外の場所で食べているのか、姿を見かけない。
うーん、あんまり心配する必要はなかったみたいね。
むしろ、あのとき見られたのが竜崎くんでよかったと思うほど。
どうやら、シロの作戦がうまく行ったみたいだわ。
私はすっかり安心して、放課後を迎えた。