モノクロ*メランコリック


きちんと常識を兼ね備えた妄想よ。常識的な妄想が百通り。私の想像力ハンパないわ。

今ならどんな反応が来ても、対処できる気がする。


「もう。素直に応援するって言ってよ。りさの意地っ張り」

「なんとでも言いなさいよ。あたしの役目は基本、あんたの応援役じゃなくて忠告役なんだから」


それって普通、親友ポジションじゃなくてライバルポジションがすることじゃないかしら。


「もういいっ。私ひとりで考えるから」


ツーンとそっぽを向いた私に、りさは「ハイハイ」と、まるでお手上げですと言わんばかりに肩を竦める。


…なによぉ。

言っておくけど、これって私の人生において、たぶんいちばんか二番くらいの大決心よ?


シロがどうして私の気持ちをごまかそうとしているのかは、わからないけれど。

告白すれば、否が応でも向き合わなくてはいけないし。

きっと、何か変わる。

そう思うから。

やるわよ、私。



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