モノクロ*メランコリック
告白、するわ!
そう決意して教室へ入った瞬間、クラスメイトたちがどっと私へ向かって押し寄せて来た。
「「ミアちゃんっ!!」」
ええっ!?
みんな何故か涙目で、背の低い私の周りを囲んで来る。
ど、どうしたのよ!?
驚いて目を見開いていると、女子のひとりが「あのさ」とやけに思いつめた瞳で言った。
「昨日…りゅ、竜崎とふたりで一緒に帰ってるとこ、見たんだけど…ま、まさか付き合ってるとかじゃないよね?」
…あ。
そうだわ、昨日は竜崎くんとふたりで、保育園に向かったから。
昨日は、もう彼とすっかり打ち解けていたし。
仲良さそうに、見えちゃったのかしら?
一応校門前で待ち合わせたのだけれど…クラスメイトに見られるなんて、失態だわ。
「つ、付き合ってなんかないよね?」
女子を含め、男子もものすごく必死な顔をして私を見てくる。
竜崎くんは、まだ教室に来てない。
ちょ…みんな、目ぇ怖いわよ。