モノクロ*メランコリック
…全くどうしたのよ、竜崎くん。
なんであんなに、機嫌悪いの?
自分にはどうにもできない状況に、私は再び頭を悩ませた。
*
「竜崎くん」
お昼休み。
私はいても立ってもいられなくて、竜崎くんを探しに行った。
結局竜崎くんは、四時間目も帰ってこなかったから。
探し回った結果、屋上で発見。
今日は風が冷たくて、屋上で食べてるひとはいなかったから、良かったわ。
屋上の壁に寄りかかって私を見上げる竜崎くんは、目をぱちくりとさせた。
「姫宮…?お前、なんで」
「はい、お弁当。まだお昼食べてないんでしょう」
彼の荷物は、教室にあったし。
案の定、近くにお弁当らしきものはないし。
購買で買ってきたお弁当を渡すと、竜崎くんは困惑した顔をした。