モノクロ*メランコリック
私はお弁当をかきこむ竜崎くんに「じゃあね」と言って、屋上を出た。
えーと、昼休みが終わるまで、あと五分くらいかしら?
竜崎くんと一緒に教室に戻ると、またクラスメイトに誤解を受けちゃいそうだから、ひとりで廊下を歩く。
その途中、階段の下で。
私は、衝撃的なものを見てしまった。
「進藤くん、好きです。付き合ってください」
………えっ。
えええええっ!?
階段を降りようとしていた足を、咄嗟に止める。
勢い余って、踊り場で尻餅をついた。
…し、し、進藤くんって!
進藤くんって!
生の告白現場じゃないのー!!
ぎゃあああ、と叫びそうになる。
ちらりと覗いてみると、相手は学年でも可愛いと有名な女の子。
ま、まぁ私がいちばんだけれど!?