モノクロ*メランコリック


てゆーか、てゆーか!

シロ、何告白されちゃってんのよおおお!!

そしてなんで私は出くわしちゃうのよおおお!!


も、戻れないじゃないの、教室。

いくら人の少ない場所だからって、こんなところで告白してんじゃないわよぉ。


立ち上がって覗き見するわけにもいかず、尻餅をついたまま声だけを盗み聞く。


「実は、ずっといいなって思ってて…優しくて格好良くて、いい人だなって…」


なによこの子、まだまだだわ。

シロが優しくて格好いいのは、もはや当たり前なのよ。

私なんかアレよ。

シロの淹れるコーヒーも好きだし、シロの作る料理も好きだし、シロの作るホットケーキは宇宙一美味しいし。

私を叱りつけるその表情も好きだし、呆れた顔も好きだし、なんだかんだ言って私に甘いところも大好き。


一言で言うと、シロのぜんぶが好きなのだけど。




< 200 / 361 >

この作品をシェア

pagetop